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車でダボまで戻り、帰りは7時間の列車の旅。 途中、道路脇に雪のような無数の白い綿が数キロにも渡って落ちている場所があります。 近くに巨大なオーガニックコットンの畑があって、そこから運ぶトラックからの落とし物とのこと。 道中、いくつかの水脈らしき場所は通るのだけど、いつも水がない。 オーストラリアの干ばつももちろんですが、 綿花畑に大量の水が引かれたため川の水が減ってし...
1900年代初頭に、最初にこの地にブラックオパールがあることを発見し、ここをブラックオパールの産地にしたのがチャーリー ネトルトン。 元々は金の鉱脈を探していいたネトルトンですが、金を見つけることが出来なかった代わりに、地表に転がっていた黒く輝く不思議な石を見つけたことがブラックオパールの始まりと言われています。 町から数十分、鋪装されていない道を車...
買付の合間に、少し町を探索しました。 ブラックオパールの町、ライトニングリッジ。 その町のメインストリートはもちろん「OPAL ST」。 ライトニングリッジはとても小さな町ですが、ブラックオパールという資源に恵まれているので、裕福な町なのだとか。 モーテルの朝はピンクのインコたちが出迎えてくれました。 以前から気になっていた、ライトニングリッジの町の郵便局の...
オパールフェスティバルは、4月から8月にかけてオーストラリアの広大な砂漠地帯のアウトバックな町の各所を巡回形式で開催していくオパールショーのこと。 私たちが訪れたのはブラックオパールの産地、ライトニングリッジ。 屋内と屋外に分かれていますがとてもコンパクトな会場です。 宝飾に限らず様々な分野の人々がこのショーと共に旅を楽しむそうです。 コロナの間にさらにミニマムになった感...
Gem story
「ターコイスブルー」と色の名前になっているほど有名な青。 乾いた大地を潤す水を象徴としている、まさに美しい水色をした宝石です。 トルコ石とも呼ばれるターコイス。由来はトルコが産地なのではなく、ターコイスを運んだ商人がトルコ人だったことからその呼び名がついたと言われています。ターコイスは皮脂などが染み込むことで石の色が濃く変化する特徴があります。持ち主に危険が迫ると色が変化し、身代わりにな...
ゾイサイトの中で青色の発色を持つものを「タンザナイト」と呼びます。 タンザニアの「メレラニ」。 タンザナイトが採れるのは世界中でただここだけです。 わずか50年前に発見され、タンザニアの夕暮れの空に似ていることから名付けられた「タンザナイト」。 他の宝石にはない青の美しさから「20世紀の宝石」とも謳われていますが、これは、様々な角度や光によって違った色がみえる多色性という性質によって複雑な...
「色の変化を見る」という意味の「オパリオス」が由来とも言われているオパール。 その名の通り、見る角度によって様々な色に変化する「プレイ・オブ・カラー」がオパールが持つ唯一無二の特徴です。 虹色の石とも呼ばれるオパールですが、青だけにフォーカスしてみても、オパールの青には様々な青があって、例えば、ブラックオパールやボルダーオパールにあるように、ディープブルーの背景色に鮮やかなウルトラマリン...
「天を象徴する聖なる石」と伝えられてきた、ラピスラズリ。 深く鮮やかな青に、星を想像させるパイライトのインクルージョンを見ていると、そのように伝えられてきたこともよくわかります。 和名は「瑠璃」。 ラピスの青は瑠璃色だけでなく群青色や、ロイヤルブルー、ミッドナイトブルーとも表現されますが、全て若干の紫を帯びた色味が多いのも、赤く染まる夕刻から、青と赤が混ざり合い紫味を帯びた空が漆黒の夜に...
青の中でも、ほんの少しだけ紫が入ったような穏やかな青味のブルーカルセドニーには「薄花色」という青の名前が似合うのではないでしょうか? 藍染の花だ色よりも薄い色を表す色名として平安時代から定着していた青の呼び名のひとつです。 『玉髄』とも言われるブルーカルセドニー。 石英の集合体で、主に縞模様が見られるものはアゲート、色が均一なものがカルセドニーと呼ばれています。 乳白色で、藤の花を淡くし...